甲状腺とは首の前部・
大きさは縦3〜4cm・厚さ1cm・重さ10〜20gと
小さく柔らかいため正常の方ではほとんど触れませんが、腫れやしこりが生じると確認できます。
甲状腺では身体の新陳代謝を調整する「甲状腺ホルモン」という大切なホルモンを作っています。
甲状腺ホルモンは、細胞の新陳代謝を盛んにすることで、脂肪や糖分を燃焼してエネルギーを作り出し、古くなった細胞を新しく作りかえる働きを持ちます。そのため、胎児の発育や小児期の成長には欠かせないホルモンであり、大人になってからも身体や精神の機能を維持する大切なホルモンになります。
甲状腺ホルモンは健康な人では適正な分泌量が自動的に調節されていますが、病気になるとこの調節がうまくいかなくなり、多くなったり少なくなることがあり、全身に様々な症状があらわれます。
甲状腺ホルモンが多くなりすぎると(甲状腺機能亢進症)、暑さに弱くなる、汗をよくかく、動悸がする、手が震える、食欲があるのに体重が減る、眼球が出てくる、イライラするなどの症状がみられます。
一方、甲状腺ホルモンが少なくなりすぎると(甲状腺機能低下症)、寒がりになる、皮膚が乾燥する、むくみができる、髪の毛や眉が薄くなる、声がかすれる、便秘になる、食欲がないのに体重が増えるなどの症状があらわれます。
はっきりとした症状がなく、きちんと診断されずに自律神経失調症や更年期障害と間違われる場合もあり、実際に甲状腺疾患があることに気付かれない方もおられます。
また、甲状腺にはよく腫瘍が見つかりますが、手術の必要のない良性の腫瘍が多く、悪性の腫瘍(癌)でも手術にて治癒することが多いです。
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